アラタキ練
当チームにはアラタキさんという自転車星人がいて、さらにそのアラタキさん、私含むチーム員数名でシェアハウスという形で生活を一部共にしている。
そもそもの体力が違うので、一緒に走る事は稀なのだが、今日は朝起きて朝飯を食いにリビングに行ったらアラタキさんと遭遇し、今日は一緒に走りますか、と。
ちなみにアラタキさんは前日箱根往復で210kmくらい走っている。
私はチームのBBQライドで90kmを概ね低〜中強度で。
プランとしては100km200TSSを稼ぐために小山田4周くらいして二子玉のたぬきで昼飯食って帰宅、ETA14:00〜14:30くらいのイメージ。
8:30から出発。
始めから先頭牽くつもりは一切なく、お好きなペースで牽いてください、という感じ。実際口に出したかは失念。
そんな経緯でスタートしたけど道中序盤からかなり良いペース。ツキイチなのに230w前後での巡航となる。信号ストップでの会話を回顧しておく。
〜〜〜〜〜〜
私「なんか元気ですね。200kmの疲れとかないんすか?脚が重く感じるとか」
アラタキさん「そういうのはあんまり無いですね」
私「そうですか」
〜〜〜〜〜〜
アラタキさん「昨日なるしまでメンテしてもらって、ガタが無くなったおかげですごい進むようになりました。」
私「だからか。ツキイチなのに平坦230wくらいですもん。整備されたハイエンド機材は違いますな。」
アラタキさん「あ、でも私もパワーは280〜300wくらいです」
私「そうなんですね」
〜〜〜〜〜
そんなこんなでツキイチなのに単独走より平均出力の高いペースで矢野口まで。
後ろから見てても脚の絞れ方が凄い。
ボディビル用語で、クッキリと浮き出たふくらはぎのことを「ダイヤモンドカーフ」と呼んだりするのだが、それがある。ビルダーほど馬鹿でかくはないけど。
イメージ画像
尾根幹では登りで千切れて下ったところの信号で追いつくゴマカシ走法でなんとかS/Fのセブンへ。
ボトル満タンに入れて、朝飯は食べたけど昨日晩飯食べ損ねた(ビールとワインはしこたま飲んだ)ので、補給足りるか心配になったのでカステラとモンスターを補給してスタート。
1週目は病院坂くらいまでは視界に入る位置で走れていたけど、病院坂でジリジリ離されTHE END。そこからは追いつかれたら死ぬゲーム開始。
練習を再開した6月下旬から比べると大分走れるようになってはきているものの、暑さで高出力が継続出来ない。サドルをS-WORKS Powerにして前乗りしやすくなった分、いくらか登りでのトルクはかけやすくなったかな。
坦々と回り、最終周回のメモパ坂で脚攣ってからは登りはスタンディングでゴマカシながらゆっくり走る。
毎回同じところが攣るんだよな。
予定通りの時間に周回を終え、一路たぬきへ。
美味いメシで生き返り、帰りも良いペースで牽いてもらって帰宅。
じんわりタレている。
アラタキさんも大体同じTSSらしい。
終始先頭牽いたアラタキさんとツキイチの私がほぼ同じTSSである。
つまりそれだけの差があるという事なんだけど、その大半は身体能力のポテンシャルよりも積み重ねてきた期間とモノの差なんだろう。
スカイのGが「小さな事を正しく行い〜毎日の積み重ねを続けているうちにマイヨジョーヌを着ている自分がいる」とインタビューで語ったらしいけど、フルタイムワーカーでそれに近い事を実践しているのはうちのチームでは彼を置いていないのでは。食事も習慣も含めてね。
短期間集中での乗り込みは出来ない事もないけど、年間、複数年通じて乗り続けられるのは一定以上の意志力がいるというのが自転車競技を始めて1年ちょっとでわかった。
それだけで貴重な資質だと思うレベルに大変な事。
今は全く想像出来ない境地だけど、曲がりなりにも競技を続ける以上徐々に近づいていきたいものである。
とはいえいきなりスーパーマンになるのは無理なので、今年もエイヤでエントリーしてしまったツールドおきなわに向けて引き続きやっていこうね。